中級者になったらスケール(音階練習)
初心者を卒業したら、更にテクニックを磨きましょう。基礎練習はいわば筋トレです。最初はつまらないかもしれません。ですが、だんだんと自分がうまくなっていくのがわかってきます。そうなったら飛躍的にうまくなっていきます。コツコツ頑張りましょうね。
基礎ができていればいるほど、曲に使う練習時間は少なくて済み、完成度は圧倒的に高まります。基礎練習をやっているかどうかは演奏を聞けば一発でわかります。
スケールのための教本
スケール専用の教本があります。専用の教本があるぐらいに、重要な基礎練習ということですね。いくつか種類があるため自分にあったものを買いましょう。
3冊おすすめします。
☆初心者用~ 「クラリネットの初歩 エチュードの前に」 著:ジャック・ランスロ
|
一番最初に取り組みやすいスケールです。フランスのクラリネット奏者であり、日本のクラリネット界に多大な影響を与えたジャック・ランスロの教本です。彼の弟子は日本に多く、その潮流は今も流れています。
音域もそこまで広くなく、無理なくスケールを練習できます。最初におすすめです!物足りなくなったら、次に進みましょう。
☆中級者用~ 「Scales for Clarinet」 著:ロルフ・アイヒラー
|
このスケールは音楽大学の入試などでよく出ています。王道の教本です。音大と聞くと、自分はやらなくてもいいかな~と思う方もいるかも知れませんが、どんどんやってみましょう♪
音域も広がり、しっかりとした基礎を身につけられます。これが吹ければもう立派な上級者です。
☆上級者用~「音階と運指」 著:横川晴児
|
NHK交響楽団で首席奏者を勤めた横川晴児さんの教本です。これが吹ければもう怖いものは何もないでしょう。音大生が取り組むレベルのスケールです。
この教本の特筆すべき点は、巻末の運指表!かなり細かく記載されており、替え指もたくさん。さらに、半音ならぬ4分の1音の運指まで知ることができます。現代音楽などに興味のある方は、一冊あると大変重宝します。
運指表目当てに買ってもいいレベルですね。
スケール練習で気をつけるポイント
練習は何でもそうですが考えてやらないと意味がありません。
3時間ただ吹いた人と、30分考えながら吹いた人だと、後者のほうが成長します。
以前書いた記事に細かく書いているので読んでみてください。↓
スケール練習は本当に大事です。上手い人ほど、スケールやってます。これは事実です。
基礎練習はうまくなる近道
基礎練習は大きくまとめると、ロングトーンとスケールです。この2つを日頃から丁寧にやっていると、本当にかんたんに曲が吹けます。特に趣味でやられている方こそ、少ない時間で音楽を楽しむために基礎練習を少しでいいのでやってみてくださいね。
また次回は、基礎練習と並んで大事なエチュード(練習曲)のおすすめなどもまとめたいと思います。
最初は大変かもしれませんが、どんどん上手くなります。ぜひコツコツと基礎を積み重ね、早く上達しましょう!
コメント