みなさんこんにちは、くらくらです。
今回は、基礎練習のひとつであるロングトーンをご紹介したいと思います!
基礎練習はクラリネットを吹く上での基礎能力をつける練習です。
野球で例えると、素振りや走り込み、キャッチボールなどがそれに当たります。
もちろんしなくても曲は吹けますが、
日々積み重ねてやっておけば、圧倒的に上手に吹けるようになりますよ。
それでは見ていきましょう!
ロングトーンのポイント
ロングトーンは読んで字の如く、音を伸ばす練習です。
しかし!ただ伸ばすだけではなんの力もつきません。
このただ伸ばすだけのロングトーンをやってしまう方が意外といますが、
これは今すぐやめましょう。
ではどう練習するのか…いくつか押さえておくべきポイントがあります。
理想の音色を頭で鳴らす
自分の憧れの音色、ありますか?
先輩や先生の音、プロの演奏会で聞いた音色やCDの演奏、
なんでもいいですが自分が出したい音色を決めてください。
その理想の音を頭の中で鳴らしながら一緒にロングトーンしましょう。
人間の脳と体の関係は不思議なもので、理想の音を常に思い浮かべることで、
脳が体をその音を出す方向に修正していきます。
(もちろん、その音を出すための情報収集も必要です)
この理想や目標を常に頭に置いておくことの重要性は音楽に限りません。
いろいろなことに共通しています。心当たりありませんか?
倍音を聞こう
倍音?なにそれ?
そう思う人もいるでしょう。
実はひとつの音は色々な音の集合体なんです。
“ド”の場合、その集合体の一番強い音が”ド”というだけなんですね。
なので、ド以外の音も実は色々な音が微かに鳴っています。
この倍音の含み方が、各楽器やプレイヤーの音色の違いの原因です。
では、どの倍音を聞きながらロングトーンするのか?
ドを吹いてからレジスターキーを押すと、上のソが出ますよね。
クラリネットの音は、このレジスターを押した音が
倍音として2番目に強く聞こえます。(12度上の音)
つまり、ドを吹きながら上のソの音を聴こうとしてください。
最初は聞こえないかも知れませんが、そのうち聞こえてきます。
倍音を聴くことで、音程感とハーモニー感がついてきます。
難しいかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね。
アンブシュアは変わらない
アンブシュアとは口の形のことです。低い音でも高い音でもアンブシュアは変えません。
ただし、口の中の大きさは変えます。
ホースで水をだしているのを想像してください。
ホースの口を指で狭くすると水の勢いが上がりますよね?
これと同じように口の中を小さくすることで息のスピードが上がります。
高音域は口の中を小さくして息のスピードを上げることがポイントです。
(正しいアンブシュアは人により違います。プロのレッスンを直接受けることをおすすめします!)
具体的なロングトーンメニュー
それでは、上記のことを頭に入れて具体的にやってみましょう。
最低音から無理なく吹ける高音まで、半音階ずつ上げていきます。
初めての人はまず、まっすぐ伸ばすことを目指しましょう。
アンブシュアと息を安定させることを第1目的にします。
これらが安定すると音の出だしから最後まで美しく吹けるようになります。
メニューはあくまで一例です。自分に合わせて調整しましょう。
(苦しすぎて力が入る→テンポを速める、など)
1.♩=60、6拍ロングトーン→2拍準備(所要時間約5分)
2.♩=60、2拍ずつでオクターブ(約3分)
上記の練習に慣れたら、レジスターキーの練習もおすすめです。
オクターブ上のかわりに、レジスターキーを押した音でロングトーンします。
オクターブやレジスターキーの音を吹くときに、
アンブシュアが変わっていないかをチェックしてください。
もし変わっていたら、息のスピードや吹き方に問題があります。
たっぷりと息を使ってロングトーンしましょう。
体を楽にして、豊かな良い音で吹くのをイメージしてください。
大きな豊かな音でロングトーンをするのは気持ちがいいですよ。
音をまっすぐ伸ばすことに慣れてきたら
pppからクレッシェンドしてfff、そしてデクレッシェンドしてppp
音と音をなめらかにスラーでつなげる
音色の変化を色々とつける
などなど、発展的なロングトーンもやってみてくださいね。
まとめ
他にも様々なロングトーンの方法はあると思いますが、私のおすすめロングトーンを紹介しました。
なにをやるかというよりかは、どういった意識でやるかの方が大事です。
・理想の音を頭の中で鳴らして一緒に吹く
・倍音を意識する
・アンブシュアは変えない
・音域で口の中の大きさを変える
・まずは出だしから最後まで真っ直ぐな音を目指す(アンブシュアと息の安定化)
・体をリラックスして、豊かないい音でロングトーンする
・慣れたら発展的なロングトーンもやる
それぞれの練習がどういう意味を持つかを考えて良い音でロングトーンしましょう!
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