その組み立て方、楽器が壊れるかも?クラリネットの正しい組み立て方

楽器メンテナンス

部活でクラリネットを始めた方や、趣味で始めた方。

もう初心者は卒業したよという方にも確認してほしいこと。

 

正しく組み立てられていますか?

間違った組み立て方をしていると楽器のバランスが狂い、

音が鳴りにくくなったり連符などが吹きにくくなったりします。

 

今回の記事で正しいクラリネットの組み立て方、気をつけるべきポイントをマスターしましょう!

 

コルクの確認

まずはコルクの状態を確認してください。

 

楽器を組み立てる際にスッと入るのが理想です。

力ずくで組み立てないといけなかったり、分解するときに抜けにくかったりする場合は、

コルクのうるおいが足りない証拠です。

 

この場合はグリスをコルクにぬりましょう。

コルクにグリスを少しつけて指でうすーく広げてください。

 

組み立て時に毎回グリスをぬる必要はありません

組み立てにくいな分解しにくいなと思ったら適量つけるようにしましょう。

グリスのつけ過ぎはコルク内側についている接着剤の劣化を早めます。

必要なときに必要な分量をつけましょう。

 

※グリスをつけてもスッと入らない、コルクが薄すぎてジョイントがスポスポする場合は

楽器のリペア屋さんに持っていきましょう!

 

上管と下管

初心者の方が楽器を壊しやすいポイントです。

楽器を組み立てる際にキー(金属の部分)を絶対に強く握らないようにしましょう。

出っ張っている部分や細長いキーは要注意です!

 

キーは簡単に曲がります。以下の写真のように持って組み立てましょう。

下管とベルの組み立て。真ん中のリングキーを押さえると左右のキーを押さえることなく組み立てられます。

 

 

上管真ん中のリングキーを必ず押して組み立てます。上管と下管のジョイント部分をぶつけないようにするためです。また、リングキーを押すことで左右のキーを押さずに組み立てられます。

更にこれもとっても重要です!上管と下管のジョイント部分をずれないように組み立てましょう。

ここがずれていると音が出なかったりリードミスが起きやすくなったりします。

1枚目はずれていますね。2枚目が正しい位置です。

 

 

ジョイント部分が正しくつながっているかは、F1と呼ばれる替え指で確認するのがおすすめです。

F1の運指表。

シ♭が鳴ります。

この音が鳴らせたら、正しく組み立てできています!

私もいつも組み立てたあとF1で確認します。

 

楽器は個体差があります。少し左右にジョイント部分をずらしたほうが鳴りやすいこともあります。

 

リガチャーが先か、リードが先か

どちらが先がいいかという話ですが・・・これは一長一短。人によります。

 

リガチャーをつけたあとリードをつける

これはリードを優先する組み立て方です。私はこちら派です。

 

本番前にあせって、リードの先端にリガチャーをぶつけることがたまにあります。

良いリードが本番前にダメになる絶望感はとてつもないですよね・・・。

これを回避するためにリガチャーを先につけます。

リードをつけてからリガチャーをつける

マウスピースの劣化を抑えるための組み立て方です。

リードを先につけることで、リードによるマウスピースのすり減りを少なくします。

(リードを後につけたからといって、そこまで劣化するわけではないですが、気になる方はこちらの方法おすすめです)

 

また、リードを指で押さえて吹くことで、リードの位置を簡単に比べられます。

良い位置にセットできたら、あとはリガチャーつけるだけでいいという利点もありますよ。

 

まとめ

 

コルクが乾いていたら、グリスを薄くぬる(ぬりすぎ注意)

左右のキーは強く握らない(リングキーを押さえて組み立てる)

上管と下管のジョイントが上手くいっているかは、F1を吹いて確認

リガチャー、リードのつける順番は優先したい方を考える

 

今回の記事、どうでしたか?組み立て方を正しく行うことで、楽器は長持ちします。

ぜひ正しい組み立て方を覚えて、楽しくクラリネットを吹いていきましょう!

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