皆さんこんにちは、くらくらです。
今回はクラリネットのソロ曲について書いていきたいと思います。
皆さんクラシックでクラリネットのソロ曲って何か知っていますか?
一般の方はあまり知らないですよね、ピアノやヴァイオリンの知名度と比べるとクラリネットの曲はマイナーと言えます。
それが私は本当に悔しいです!!
本当に素晴らしくて心の奥深くにスッと染み込んでくるような名曲がたくさんあるんですよ!
それを今回は紹介させてください!
クラリネットという楽器
クラリネットのキャラクターってどんなものでしょう?
私が思うクラリネットのキャラクターは、
「ちょっと目立たたないけど心のうちに熱いものを秘めている・・・」
みたいな、わかりやすいスター性のようなキャラとは反対の位置にいると思っています。
クラリネットの曲って、そういう心に秘めた情熱というか、少し影のあるというか
ちょっと内向きの方向性を持った曲が多いと思っています。
もしくは真反対に、楽しくて明るい道化のようなキャラクターもよく似合う楽器ではあるのですが。
晩年の作曲家の琴線に触れる
クラリネットの作品ってなぜか作曲家の晩年の作品が多いんですよね。本当に。
おそらく1番有名なクラリネットの作品、「モーツァルトのクラリネット協奏曲」。
死の2ヶ月前に完成され、モーツァルトの最後の協奏曲になりました。
ブラームスも晩年、作曲意欲をなくしていたときに名クラリネット奏者に出会い、名曲を4曲残しています。
サン=サーンスにプーランク、ドビュッシーも晩年に1曲ずつクラリネットの名曲を残してくれました。
クラリネットには晩年の作曲家に曲を書かせるそういう魅力があるのかもしれませんね。
そしてそれがクラリネットのキャラクターでもあると思います。
クラリネットの名曲たち
クラリネットの曲は数は少ないです。
1人の作曲家につき1曲しか書いていないことがほとんど。しかし、名曲の数は多いです。
そして、ピアノパートが本当に美しい。室内楽曲として完成度の高い作品が多いんですよ。
ピアノ科の友人も「クラリネットの作品って本当いいよね~」とよく言っていました。
それでは、いくつか紹介させてください。
W.A.Mozart/クラリネット五重奏
弦楽四重奏+クラリネットの編成で書かれた作品です。モーツァルトが初めてこの編成で曲を書きました。クラリネット協奏曲と並んで、重要な作品です。
室内楽史に残る名曲。3大クラリネット五重奏のひとつでもあります。
晩年のモーツァルトらしい、暖かさと喜びに満ちた明るさ、深い哀愁、叙情性などが感じられます。
吹いても聴いても、これほど楽しく幸せな気持ちになる曲はなかなかありません。
本当にあたたかい幸せな気持ちになります。
アンサンブルとしての書法も素晴らしく、弦とクラが見事に融合しています。
クラリネットも弦楽四重奏も、どちらの書法もよく知っているモーツァルトだからこそ出来たことですね。
私の好きなクラリネット奏者デヴィッド・シフリンの演奏を載せます。
全部で四楽章ですが抜粋で一楽章だけ載せます。私が特に好きなのは楽しい四楽章です。
C.Debussy/第一ラプソディ
ドビュッシーがパリ音楽院の試験のために書いた曲です。
試験用ということで、それなりの技術が要求されています。現代でも、よくコンクールの課題曲になっていますね。
ピアノパートの美しさも特筆に値します。是非ピアノパートに耳を傾けてください。
クラリネットのロマンティックな一面と道化のような一面がそれぞれ楽しめます。
ドビュッシーらしい書法で書かれており、この曲を表現するのはかなり難しいです。
この曲を勉強するとレガートの本当の美しさを知ることが出来ます。
ドビュッシー自身の手でオーケストラ伴奏にも編曲されています。こちらも面白いです。
せっかくなのでピアノ版とオーケストラ版で聴いてみましょう。
ピアノ伴奏版 (Cl ニコラ・バルディルー) | オケ版 (Cl ザビーネ・マイヤー) |
このニコラ・バルディルーさん、多重録音でものすごい動画あげてるので是非見てほしいです笑
まとめ
本当はもっとあるのですが、あまりいっぺんに出すと聴く方も大変かなと思い・・・。
また後日紹介したいと思います。次はプーランクとブラームスについて書きましょうか。
今回はクラリネットの名曲2つ紹介しました。ぜひクラリネットの色々な名曲を知ってほしいです!
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